仮想通貨FXを行う時に注意したいのが、スリッページです。
このスリッページとは、いったいどういうものなのでしょうか。
ここでは基礎的な部分から、実用する時の注意点まで幅広く調べていきます。
では最初にスリッページの意味から確認します。
仮想通貨FXでは注文をした時に、直ぐに成立するとは限りません。
特に相場が急激に動いている時などは、注文が殺到することになるので、実際に注文をした時と成立するまでの間にズレが出ることがあるのです。
このズレによる価格差をスリッページと呼んでいます。
具体的に数字を出して分かりやすくしましょう。
仮にある仮想通貨を1000円で買う注文を出したとしてください。
この時に注文が成立するまでに価格が動いてしまい、実際には1010円で成立したとします。
価格差は10円となるので、スリッページも10円だという形です。
ここで1つ注意したいことがあります。
それは原則として取引が成立する前でなければ、注文の変更や取り消しはきかないという点です。
取引が成立した後では、変更も取り消しもできません。
つまりスリッページによって、自分の意図とは違う価格で注文が成立したとしても、どうにもできないのです。
そこで1つのポイントになるのが、取引所によってスリッページの許容範囲が決められるのかという点でしょう。
そもそも仮想通貨FXの仕組みから考えると、スリッページは起こって当然のものです。
完全に防ぐことはできませんので、自分で許容できる範囲を決めることができるのです。
仮にスリッページが起きたとしても、許容範囲外であれば注文は成立せずにキャンセルされます。
ではスリッページの許容範囲は、どの程度の設定ができるのでしょうか。
これは各取引所によって、それぞれ異なっています。
例えば価格差である円を基準として、0円から999円まで1円単位で決められるところがあります。
また別の取引所では0から300円までではあるのですが、最小単位が0.1円単位というところもあるのです。
大きくスリッページの許容範囲を取りたいのなら前者、細かく設定をしたいのなら後者を利用するといいでしょう。
このように各取引所によって扱いが異なるため、口座を作る前にスリッページにはどんな対応をしているのか確認すべきです。
仮想通貨FXにおけるスリッページについてでした。
スリッページとは注文をした時と、注文が成立した時の時間差によって起こる価格差のことを指します。
仮想通貨FXの仕組み上、スリッページは完全に防ぐことができません。
そのため取引所によっては許容できる価格差の範囲を定めることができるのです。
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